記帳代行を外注化する3つのメリットとデメリット
記帳代行とは?
みなさんが事業を行う上で面倒な事といえば、帳簿作成になるかと思います。
日々の売上や、経費の領収書を記載したり、事業の損益を管理する重要な作業です。
ですが、これほど面倒な作業はありません。
外部の業者や、税理士事務所などに依頼するのが主流です。
平成26年から義務化へ
確定申告の申告制度には2種類あります。
青色申告と白色申告です。
青色申告を選択している場合は、帳簿をきちんと作成する必要があります。
その見返りに、青色申告特別控除という特別控除が利用できるなど、税制面での様々な優遇があります。
白色申告を選択した場合は、青色申告特別控除などの優遇はありません。
かわりに、前年分または前々年分の事業、不動産、または山林所得の合計が300万円を超えない場合、帳簿は作成しなくてもよかったのです。
しかし、平成26年1月の税制改正により、青色申告者だけでなく全ての白色申告者についても、帳簿の作成及び保存が義務付けられました。
記帳代行をアウトソーシングするメリット
面倒な作業がなくなり、精神的に楽になれる
上記の税制改正により、事業を営む場合は帳簿整理は必要不可欠になりました。
しかし不慣れな作業ゆえに、時間がかかります。
簿記の知識も必要です。
その影響で、本業に時間がとれなくなり、仕事量も減り、収入も減るという負のスパイラルに陥ることも考えられます。
そこで、記帳関係の業務を外部へ委託してはいかがでしょうか。
本業だけに集中することができ、帰宅後に帳簿整理を行うといった必要もなくなります。
体力的にはもちろん、精神的にも楽になりますよ。
コストダウンができる
外部へ委託すれば料金が発生します。
しかし、アルバイトの事務員を雇って給与を支払うよりは断然安くすみます。
社員を雇えば給与に加え、社会保険料を負担しなければなりません。
消費税の面でも、外部へ委託した方が有利になります。
作業が迅速かつ正確
記帳作業を専門に行っているので、作業も早く、複雑な取引でも正確に記帳をしてくれます。
月次の損益を早く把握でき、経営分析の面で大きなメリットといえます。
記帳代行を丸投げするデメリット
税務申告はできない
税務申告は、納税者本人か、税理士資格を有している者しかできません。
税理士がいない外部の業者に依頼した場合は、最終的な税務申告業務は自分でするか、税理士を探して依頼するかのどちらかになります。
まれに違法業者がいる
上記にもあるように、税務申告は税理士資格を有している者しかできません。
しかし、資格を有していないにもかかわらず、税務申告業務まで行う業者が存在するのも事実です。
そのため、税理士が所属しているか、提携の税理士がいるかを事前に聞いておく必要があります。
価格がわかりにくい
基本的には毎月の仕訳の件数で決まります。
ですが、様々なオプション料金も存在します。
当初予定していた金額よりも、決算後の請求が多くなることもあります。
事前にオプション料金などの話をしておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
できることはやり、できないことを外部へ依頼する。そんな契約が理想的です。
これを機会に、メリットを最大限に活かせるサービスを探してみてはいかがでしょうか。